「親の責任ビジネス」が流行っている。 子供の言動で悩んでいる親に向けた、お金を取って相談に乗ってあげたり、解決策を示してあげるビジネスだ。根っこは共通していて、「それは全て親のせい」。共働きで母親が仕事に打ち込みすぎたから愛情不足だとか、下の子が生まれてそっちに意識が行っているから注目されたいだとか、砂糖を含んだ菓子を食べさせているからだとか、まあそういうものだ。 この手のビジネスがなぜ成立するかというと、子供には全員必ず親がいるからである。子育てとは暗いトンネルのようなもので、その過程は何処にたどり着くか分からない出口を、小さい灯りを頼りに進んでいくようなものだ。出た先に果たして鬼が出るか蛇…