清貧の思想:中野孝次著が出版されたのは1992年,私の認識ではまだバブル真っ最中に出た書物である.バブルに浮かれる人々をいましめ貧しさのなかにある美学を追究するというコンセプトであったように思う。そういったある種のバランス感覚や良識はもはやないのであろう.清貧と言う言葉,あまり聞かなくなったな.皆貧乏になったからかな. バブル崩壊後就職氷河期となった.そして30年以上,経済の低迷が続き衰退した。それが現在進行形であるということだ.プレカリアートと言う言葉ご存知だろうか?派遣労働者のような不安定な生活を余儀なくされる人々をいう.プレカリアートの特徴としては,世代格差というのがある.最近, ロスジ…