宮城県栗原市の旧・一迫町。その一迫に存在する「もう一つの商店街」を訪ねたのが、前回の記事。今回はその訪問理由について書く。それはズバリ、「一ノ蔵金龍蔵」で日本酒を買うためである。まず基本情報として、一ノ蔵酒造は宮城県最大の酒造会社であり、本社を大崎市に置いている。「一ノ蔵金龍蔵」は、その一ノ蔵酒造の「第二蔵」として1991年に造られた。一迫町で長く造り酒屋をしていた「糀屋酒造店」が前身である。この金龍蔵(第二蔵)では、伝統的な方法で酒を造っている。つまり冬季間に杜氏が蔵に住み込み、手作りで酒を仕込むのである。日本酒の伝統的な製法ではあるが、現在の日本酒造りは近代化され手作業の割合は少ない。一ノ…