大伴旅人の歌碑 月読の神がもたらす霊水を思わせる一首 万葉文化館の庭に佇む石碑を眺めていると、大伴旅人の歌が刻まれていた。 天橋も長くもがも 高山も高くもがも月読の持てるをち水 い取り来て 君に奉りてをちしめむはも 空にかかる天の橋がもっと長ければ、山がもっと高ければ。そうすれば月の神・月読が持つ霊水を汲み取り、それを君に捧げ、一緒に飲むことができるのに――。 なるほど、これはただの酒好きの戯れ言ではない。旅人は大宰府の地で、酒を「神の水」にまで高めたのだ。 しみじみと、酒と肴 古代の宴を思いつつ 豚の角煮を前に、ぐい呑みを傾ける。しっかりとした味わいの肉と大根に、酒が染み込むようだ。思わず旅…