「五臓六腑」に含まれる一つの臓器。生命を燃やす三つの場所という意味で、上焦、中焦、下焦の三つに分けられている。 上焦、中焦、下焦は、次のように定義されている。
・上焦は、気を取り入れ、邪気を排出する働きがあり、心や肺が燃えるところ。 ・中焦は、食べ物を取り入れ、血(栄養)に変える働きがあり、胃や脾、肝などが燃えるところ。 ・下焦は、不要になったものを排出する働きがあり、大腸や膀胱が燃えるところ。
但し、西洋医学的な見方では、該当する臓器は存在しない。
みなさん、こんにちは 漢方セミナーブログを読んでいただきありがとうございます。 漢方セミナー講師 今田 志穂(こんた しほ)です。 みなさんに、お会い出来て嬉しいです。 前回は、膀胱についてお話ししました。 ブログを読んでいただけると嬉しいです。 shihopontan.hatenablog.com 本日のテーマ 「三焦について」 三焦は、腑でなく3つの総称を表します。 上焦(じょうしょう)は、横隔膜まで 中焦(ちゅうしょう)は、横隔膜からへそまで 下焦(かしょう)は、おへその下側にある骨 三焦の実体は定かでなく、主に水分代謝に関与するとされています。 五臓六腑いかがでしたでしょうか? 次回は…
漢方医学もしくは中国思想の身体感の要は五臓六腑だろう。 五臓(心臓・肺臓・肝臓・腎臓・脾臓)と六腑(胃・小腸・大腸・膀胱・胆嚢・膀胱・三焦)がその内訳である。洋医学の解剖学的な見方と重なる部分もあれば、そうでない部分もある。 ja.wikipedia.org さて、三焦である。他の臓器や消化器は洋医学でもある。というか用語を漢語に置き換えたものである。しかしながら、三焦だけはいまだになんだかわかならない。 諸学者の引用の孫引きを集めてみる。 『素問』にいう。 「脳・髄・骨・脈・胆・女子胞、この六者は地気の生ずる所なり。皆陰に蔵して地に象る。故に蔵して篇(=潟)せず。名づけて奇恒の府と日う。夫れ…
第四指の小指側末端の関衝に起こり肩まで至り 肩髎→太陽小腸経の秉風→天髎→督脈の大椎→少陽胆経の肩井 そこから前に向かい陽明胃経の欠盆へ 欠盆から内側に入り心包に絡しそこから下降して 上焦・中焦・下焦(三焦)に属する 心包で分かれた分枝は再び欠盆から出て天牖へ 耳の周りを回り角孫へそこから少陽胆経の頷厭・懸顱と交会してそこから曲がり 太陽小腸経の顴髎と交会する 分枝は耳の後ろから耳の中に入り再び出てきて耳前で太陽小腸経の聴宮と交会する 聴宮→耳門→和髎→少陽胆経の上関→糸竹空→少陽胆経の瞳子髎で胆経と接続する 三焦と言う臓腑は他の五臓六腑の外側の腑として考えると分かりやすく 胃→小腸→大腸が食…
「三焦」とは六府の1つ(西洋医学では存在しません)であり、上焦、中焦、下焦の総称です。 「上焦」は、横隔膜より上で肺、心臓があります。 「中焦」は、横隔膜より下、おへそより上で 胃、脾臓、肝臓、胆のうがあります。 「下焦」は、おへそより下、骨盤の中で、腎臓、大腸、小腸、膀胱があります。 「上焦」の肺に熱がたまると水をいくら飲んでもが喉が渇き、多飲になります。 「中焦」の胃に熱がたまると多食になります。 「下焦」の腎臓に熱がたまると多尿になります。 「三焦」の中に私たちの重要器官がしまってあります。 導引養生功には「三焦九治功」という功法があります。三焦を9つの動作で調整します。 その中の動作を…
またまたお久しぶりになってしまいました、皆さまお元気でお過ごしでしょうか? 今年の夏は、日本人を殺しにかかってきてるんじゃないかと思うほど異常に暑かったですね~ 周知のとおり私は中医学を勉強しておりますが、中医学的に夏と冬どちらが身体に厳しいかと聞かれたら、迷わず夏だ、と答えます。 冬は寒いですが、着込めばなんとかなります。 夏はどれだけ裸になっても、それ以上は脱げません。 「汗血同源論」と言って、私たちは、血と汗は同じもの、と考えます。(これは現代医学でも同様に言うようです。) 血は体にとって大事なガソリン、大量に汗を流すことはすなわち、体にとって大事なガソリンがダダ漏れになってしまうことで…
突発性難聴ってご存じでしょうか。読んで字のごとく、突然起こる難聴で原因はほぼ不明です。 突発性難聴に罹った方の3分の1は完治、3分の1は後遺症あり、3分の1は症状に変化なし、と言われているそうです。 ということは3分の2の方はお困りだということです。 鍼灸院でも割とよく見る疾患の一つです。 めまい、耳鳴り、難聴、ムカムカ、頚肩のこり、などの後遺症でお越しになる方がいらっしゃいます。 病院では、耳の奥(内耳)に何かしらの問題が起こったと考えるので、内耳の血流を良くする薬で治療します。 耳の奥には平衡感覚をつかさどる神経もあるので、めまいもあるということは、やはり内耳の問題なんだと思います。 でも…
みなさん、こんにちは 漢方セミナーブログを読んでいただきありがとうございます。 漢方セミナー講師 今田 志穂(こんた しほ)です。 みなさんに、お会い出来て嬉しいです。 前回は、対処法でマッサージについてお話をしました。 ブログを読んでいただけると嬉しいです。 shihopontan.hatenablog.com 本日のテーマ 「漢方の考え方について」 五臓は、心臓、肺、肝臓、腎臓、脾臓 六腑は、胃、大腸、小腸、膀胱、胆嚢、三焦 五臓は、西洋医学では臓器を表しますが、漢方では、臓器の名所の他に役割があります。 詳しくは、ブログを見てください。 shihopontan.hatenablog.co…
みなさん、こんにちは 漢方セミナーブログを読んでいただき、ありがとうございます。 漢方セミナー講師 今田 志穂(こんた しほ)です。 みなさんに、お会い出来て嬉しいです。 前回は、五臓六腑の最後、三焦についてお話をしました。 ブログを読んでいただけると嬉しいです。 shihopontan.hatenablog.com 本日のテーマ 「新シリーズ始まるよ〜♪」 みなさんは、爪の状態に悩んでいませんか? 爪が割れやすい、すぐ爪が割れる、二枚爪になる、爪が白っぽいなどこんな経験ありませんか? 今回からの新シリーズは、「爪の状態と漢方薬について」お話をしていきます。 今田も爪が割れやすく悩む一人です。…
一時期、塩灸を研究していた。塩灸は塩を土台に使った隔物灸である。 伝統的には臍に行うことが多い。方式はいろいろある。 塩の選び方やもぐさの選び方にもこだわる必要があるだろう。 湿度の多い時期は取り扱いに注意を要する。ただし湿度の高い塩を使用することもあるらしい。 もぐさは、一般的には粗いもぐさを使うようだが、質のよいものでもいいと思う。熱の柔らかさからいうと質のいいものの方がよさそうな気もする。 臍は体の中心である。東洋医学では、三焦の腑ともいわれている。陰陽調節作用や陽気の回復に効果的ともいわれている。弱ったからだに活力を与えることもでき、臍一穴で全身治療にもなる。 効果的には、腹部内臓に対…
中脘は、沢田流では重要経穴である。 胃腸病と子宮病の要穴と言われている。 沢田流では、左陽池と中脘で子宮前屈と子宮左屈を治療している。 疝癪の場合も効果があるらしい。 疝癪というのは胸や腹などがさしこんで痛む病気のことであり、腹の中でスヂがつれて腸は自由に動かず、乳糜管が停滞して諸病のもととなるものである。 中脘は、上中下三脘の中点であるとともに、上中下三焦の中点でもある。 中脘の灸は、三脘と三焦に響くと言われている。 中焦には、胃・十二指腸・脾臓・膵臓・肝臓があり、これらと中脘は深い関係にある。 沢田先生は、中脘は膵臓と十二指腸のつながる処に当たっていて、胆汁と膵液が出て、十二指腸に注ぎ、腸…
みなさん、こんにちは 漢方セミナーブログを読んでいただき、ありがとうございます。 みなさんに、お会い出来て嬉しいです。 前回は、五臓六腑の五臓についてお話をしていきました。 ブログを読んでいただけると嬉しいです。 shihopontan.hatenablog.com 本日のテーマ 「六腑について」 今回は、六腑についてお話しをしていきます。 六腑は、食べ物で消化吸収を行い、身体にとって不要なものを外に出します。 「肝は胆」「心は小腸」「脾は胃」「 肺は大腸」「腎は膀胱」「三焦は命門」と言うように、五臓の補佐をする役割があります。 次回は、胆(たん)についてお話をします。 本日も、お付き合いただ…
定期検診でレントゲンを撮ると、壊死した部分が白くなっている。 これは「カルシウムが濃い」からで、問題はないとドクターに言われた。その上で 「軟骨もちゃんとあるし、この感じなら大丈夫そう。よく持ってる」と。 一日4000歩に増やしなさいと宿題も出された。 後日カイロの先生にその話をしたら、 「治そうとしてそこに栄養分が集まって来ているのだろう」 「お医者さまに『大丈夫そう』と言われたのはスゴイこと。」 「普通、股関節が悪い人は足の色が悪くなるけど、いい色をしてる」 などなど言われた。 ふむ、とりあえず良い方向の様で⭕️ カイロの先生から教えてもらった技↓ 三焦のツボ **** 関節が硬くなりのう…
君臣佐使(くんしんさし)とは、漢方で生薬をその役割から4つに分類する考え方で、漢方薬に配合された生薬を、それぞれの役割から君薬、臣薬、佐薬、使薬の4つに分類する。 君薬とは、作用の中心的役割を果たす。 臣薬とは、君薬に次いで重要な作用を果たす。 佐薬とは、君薬を助ける役割を果たす。 使薬とは、君臣と佐薬の補助的役割を果たす。 漢方薬の処方箋においては、君臣佐使の重要性が主張されている。 これをお灸でも応用できないかと考えている。 お灸の場合は、薬ではなく、ツボ(経穴)である。 例えば、腹部の灸法の場合は、「神闕(心)」が「君」として治療の中心的な役割を果たす。「関元(腎)」を「臣穴」として、神…
中薬の宝庫へ ②牧野植物園 薬草編 ついに辿りつきました! 牧野植物園の北の果て「薬用植物区」です ウィーン ウィーン ウィーン ウィーン 雑草を刈ってお手入れ中です お手入れをされている数名の作業員の方以外は 誰一人見当たりません、、(笑笑) どうやら「薬用植物区」は、私ぺんたんの貸切となっているようです 早速、目に入ってくる薬草たちに大興奮のぺんたん 登って降りて 右へ 左へ 駆け回り 駆け回り 撮りまくった写真をここにアップ致しますが この記事には 全58種類の中薬の写真が載っています その中薬達に辞典で調べた効能を書き込みました (辞典に載っていなかったものに関しては何も書き込んでいま…
最近、施術がメディスンボールを複数多用して施術をするため、さいわい、手のさばき方がある程度身につけられていたおかげで、施術も理想的な効果がだせるまで精度と制御がうまくいっており、日々、そのスキルは加算されていく様子に充実した日々を過ごしていました。ただ施術をする私の身体に対して加わる負荷は過剰なストレス蓄積として現れていました。それがいつものことで、新たな施術の仕方を極めるまでの過程はしかたがないことです。ですが、それがいつもとは異なる状態を体内に感じていました。脈診をするようになって、自分の脈とも親しむようになっています。するといつも疲れ果てた過労では早々に脈が虚証を示す沈脈に移行し、しばら…
※ 以前このブログ内容が7月予約表更新と誤記されておりました。9月に変更いたしました。訂正し、お詫び申し上げます。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ボディワイズの 温和にボディワークメソッドのメールマガジン 2023年8月23日発行〇 2023年8月23日(水曜日)20時~に 2023年9月の予約表更新をおこないました!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~=========================【コンテンツ】(1) 2023年9月予約表更新のお知らせ(2) 正規ご予約につきましてのお願い(3) メールアドレスについてのお知らせ (ボディワイズのメルアドのひとつ 【 s…
最近は、お灸の腹診ではまずは丹田(下腹部)の力を見ることを大切にしている。胃腸や心下部や肝臓の張りやコリなども重要である。 腹診に関連して、募穴診も重視している。募穴には臓腑や経絡の気が集まりやすいと言われている。 肺の募穴は、中府。肩こりや肩の痛みでも圧痛が出やすい。風邪のときは熱がたまりやすいといわれている。秋(肺)の季節はこのツボに反応があるか確認する必要もあると思う。肺の募穴なので呼吸器の疾患の時に反応があるとも言われている。 肺経は胃の中脘より起こり、まず中府に来る。肺は脾胃の子という関係になる。中府は脾胃と連結関係になる。肺経と脾経の交会する場所である。 大腸の募穴は、天枢。大腸の…