井上夢人著 なんかSFが読みたいと思って手に取った本作。読み始めると、なんか時代を感じると、作品年を見るとそうか1996年作品か。そういうことか。私もいわゆるIT業界に身を置き、汎用機から、UNIXワークステーション、MS-DOSからWindowsを経験していることもあり、中で語られる技術的な用語は説明なくともだいたい分かる。1996年といえば、Windows95が発売された翌年程度だから、本作が書かれたのはせいぜいWindows3.1の時代か。だとすれば、まだまだMS-DOSの時代だし、インターネットも全然普及せず、NiftyやPC-VANなどのパソコン通信を、電話にモデムを繋いでピーヒャラ…