日本画などの「伝統的な絵画」の形式を借りて、日本の現代をもっとも表現できる画家。 妻もアーティストの岡田裕子。
2013年に森美術館にて個展「会田誠展: 天才でごめんなさい」を開催。 性的に過激な表現や個人のtwitterのつぶやきを引用した作品がネット上で議論になった。 http://www.roppongihills.com/feature/aidamakoto/aidamakoto.html
http://www.bbb-inc.co.jp/aida/
『性と芸術』 会田誠 https://amzn.to/43eck3F 会田誠は、アート、それも現代美術と言われる分野に興味を持たせてもらった「恩人」と、個人的に一方的に思っている。 情報誌に、ホームレスのための城のようなダンボールハウスを制作し、写真としては残っているが、実際に新宿に設置したら、どこかへ行ってしまった、というような作品への説明が載っていた。 それを読んだとき、説明し難い気持ちになって、同時にとても強い興味を持てて、それまで現代美術だけではなく、アートや美術全般に全く関心がなかったのに、急に見たくなり、それ以来、20年以上、細々とながらアートを見続けている。 その後、自分にとって…
www.obayashifoundation.org 2018年2月22日。 大林組の企画で、2年に一度、都市計画をテーマに展示をする、という企画を始めて、その第一回が会田誠で、意外でもあったし、しかも表参道での展覧会という、さらに意外なことで、でも、その展示期間が2週間くらいで、意識しないと見ないままで終わりそうだと思って、妻と相談をして、今日、出かけた。 表参道に行く時は、渋谷駅で半蔵門線に乗り換える、という習慣がついて、少しだけ乗り換えが楽になったけど、表参道は、歩くには坂道の上りだし、ちょっと遠いしで、出口を出て、地図を何回か見て、クリスタルビルというバブル感が今だにあるような名前のビ…
東京国立近代美術館でゲルハルト・リヒター展を鑑賞。 先日、箱根でリヒターを見たばっかりなので、この展覧会がとっても待ち遠しかったです。 注目度の高い展覧会なので土日は混みそうと思い平日に行ったんですが、それでもそこそこ混んでました。リヒターって人気あるんですね。 展覧会の写真や感想は下記にて。
「川端龍子VS.高橋龍太郎コレクション」会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃。2021.9.4~11.7。大田区立龍子記念館。 2021年10月28日。 地元・東京都大田区に「大田区立龍子記念館」という施設があるのは知っていた。 大田区に20年以上住んでいるのに、一度も行ったことがなかったのは、川端龍子という画家を、以前は、ほとんど知らなかったせいだ。その名前の読み方(りゅうし)も、この画家が、男性ということさえ分かっていなかった。 bijutsutecho.com 高橋龍太郎コレクションというのは、医師でもあるコレクターの高橋龍太郎氏の収集した2000点以上に及ぶコレクションで、自分も欲しくな…
「美人画」展。1997.10.1~11.1。ミズマアートギャラリー。 1997年10月30日。 会田誠と松蔭浩之の作品。 会田は、女性器の焼き物を出品していた。普段、隠されているせいもあるだろうし、男性としての性欲のせいなのか、焼き物として、ただの形になっているのに、どうして、こんなに興味があるんだろう、と思った。もし、隠されていなかったら、変わってくるのだろうか。 そんなことを思った。 クールベの「世界の起源」と似ているのかもしれない。 (1997年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています) www.matsukage.net www.amazon.co.jp
2016年7月17日。 少し前にバラエティーでやっていた街。ほぼ印象がなく、モノレールで通り過ぎる駅や、確か劇場があって、という記憶しかなかったが、いつのまにかいろいろな施設が出来たり、おしゃれ感が出てきていたりして、それが寺田倉庫という会社が作り上げているような印象もあって、そして、会田誠のトークショーがあったが、3000円だし、かなり専門的な内容だから、もっと必要な人が行ったほうがいいと思っていたのに、前日になってもまだ募集をしていたので、申し込んだ。 天王洲アイル。降りた記憶がない駅。 ビルがたっていて、他に何もない感じの街。 未来の街。 life-designs.jp 地図を見て、どう…
「おとなもこどもも考える ここは誰の場所?」。2015.7.18~10.12。東京都現代美術館。 2015年10月8日。 この展覧会は、夏休みに合わせたもので、同時期に機関車トーマスの展示もやっていたから、その狙いはとても明らかなものだけど、始まったのが7月の下旬だった。それから1週間くらいで、なんだかトラブルが起こっていたのを出品作家の一人である会田誠のツイッターで知った。作品の一部が、この美術館の責任者といっていい学芸員から、撤去を求められた、という話だった。それが早くに出たせいか、そして、その発言はとても穏当で真っ当であったので、作品が撤去されることもなく、ただ、会田誠の発言に対する何か…
標題館は二度目の訪問。前回は常設展だったのだが、今回は見逃せない企画あり。 あの「高橋コレクション」とのコラボ展、タイトルも”川端龍子vs.高橋龍太郎コレクション ―会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃―”と冠され、皆々が好きな作家さんなので一も二も無く駆け付ける。 一般の入場料は500円。 もっとも展示されてる招待作家の作品は何れも既見。 しかし、それが『龍子』の作品と重ね合わされるとまた面白い意味合いが立ち上がって来る。 そのあたりはキュレーターの腕の見せ所だがやはり白眉は戦争画のコーナー。 『龍子』の〔香炉峰〕と〔水雷神〕、『会田誠』の〔紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(戦争画RE…
2003年12月20日。 会田誠の展覧会。 先週は、奈良美智の個展を見にいこうと思っていて、行けなかった。 会田誠の展覧会のことは、六本木ヒルズの本屋で買った「美術手帳」2004年1月号で読んで、やっぱり行きたいと思って、少し早起きして出かけた。 最終日のせいか結構、人がいた。 短い時間で描いたという「みんなといっしょ」シリーズ。それは、小沢剛に「まだこんなことやってんの」と言われて軽いケンカになった(「美術手帖」参照)らしく、そのことは笑えることでもあるのだが、だけど、その絵は雑誌の写真などで見るよりも、線のタッチが当たり前だが生きていて、そして、うまいなと思わせるものがあった。ピカソの写真…
パビリオン・トウキョウ2021━其之壱━からの続き tokyosora.hatenablog.com 日曜日のこと。気付いたら、パビリオン・トウキョウ2021の終了まで2週間になっているのに、まだ1つしか訪れていないので、とりあえず4箇所行ってきました。 木陰雲<石上純也>「九段下に昭和2年、実業家の山口萬吉によって建てられた古い邸宅がある。設計には東京タワーの構造計画をおこなった内藤多仲も関わっている。この邸宅の美しい古い庭に2021年の夏期限定で、日差しを柔らかく遮る日除けを計画する。新しく計画されるの日除けが、歴史ある風景に溶け込むように、新築であるにも関わらず、はじめから古さを含み持つ…
こんにちは、DEKAEです。 Postcrossing(ポスクロ)68ヶ月目の11月。 しばらく1999で始めるIDを引き続けていましたが、ついに20万台に突入しましたね〜。 アジア 北米 西欧 中欧 東欧 こちらが送ったカード おわりに アジア 一目でそれと分かる韓国から。 ひっさしぶりですな〜。本当にポスクロ上で韓国の人に出会うのは驚くほどまれです。 「トレンドの中国語を知って言語の旅に出よう」という書き出しのメッセージ。 のんきな人を意味する「佛系(仏系)」、そして「996」が紹介されています。後者は9時から21時まで週6働くことを意味するそう。 う〜ん…24時間戦えますかじゃないですけ…
Point 原宿系ファッションとは、世界中が注目する日本の"KAWAII"ポップカルチャーの中核を担う奇抜で斬新な個性溢れるファッションです。 原宿系ファッション A.D.G(エルロン デパーチャーズ ギャラリア) ANAP(アナップ) aymmy in the batty girls(エイミー イン ザ バッティー ガール) ACDC RAG(エーシーデイーシィーラグ) Bobon21(ボボンニジュウイチ) CAT COPY(キャットコピー) Candy Stripper(キャンディストリッパー) Cerise(チェリーズ) E hyphen world gallery BonBon(イーハ…
フェアリー系ファッションとほ? フェアリー系とは、パステルカラーを基調とした原宿系ガーリーファッションの一種である。名前の通り“妖精”をイメージさせる色使い、ふわふわとしていて透け感のある素材使いが特徴。その派手さからデコラやロリータ、ゴスロリなどのファッションと並べられることが多い。 フェアリー系ファッション 6%DOKIDOKI(ロクパーセントドキドキ) milklim(ミルクリーム) KOKOkim(ココキム) KawaiiHolic.(カワイイホリック) NILE PERCH(ナイルパーチ) NADIA FLORES EN EL CORAZON(ナディア フローレス エン エル コラソ…
Appleが「M3 MacBook Pro」の8GBのユニファイドメモリは16GBの他製品RAMと同等であると主張 編集者と噛み合わず最終的にネタが細かすぎると言われたネームが出てきたので載せます「何だこのバリオモロ漫画は!!」 [特別編74]デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い - 平方昌宏 | 少年ジャンプ+ Our Way Home - 川松冬花 | 少年ジャンプ+ [第79話]ラーメン赤猫 - アンギャマン | 少年ジャンプ+ Deno、SQLiteベースのキーバリューストア「Deno KV」のスタンドアロン版を公開。ソースコードもオープンに 無利子の奨学金返済に対しても「搾取」と文句を…
こんにちは。吉凛です。秋です。音楽の秋です。音楽を聴くとなんだかいい気分になります。よって音楽は人生を豊かにします(デジャブ)。 はじめに 皆さん、音楽を普段聞いていますか?昨今ではサブスクリプション音楽配信サービスを契約すれば月額1000円以下で音楽が聴き放題。素晴らしいサービスですね。私はSpotifyを契約していますが、なによりも自分の知らない音楽に出会えるという点が魅力的な点であると感じています。自分専用にAIが今人気のアーティストの新譜からちょっとニッチなアーティストまで自動でプレイリストを組んでくれる。このシステムがほんとうに音楽好きにはたまらない。 名盤とは何か。 はい、話が大き…
展覧会『山田渓樹個展「変容」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2023年10月30日~11月4日。 モノクロームのテディベアをモティーフとした版画(リトグラフとモノタイプ)・立体作品・インスタレーションで構成される、山田渓樹の個展。 テディベアはクマのぬいぐるみである。だがクマの表現には様々なタイプがある。同じようでいて、同じではない。 展示室へ向かう階段を降りると、透明のアクリルケースに、布製のテディベアが――30体くらいであろうか――ぎっしり詰め込まれた《no title》が出迎える。個々のテディベアの大きさは30cmほどである。白い布に、目鼻口を単純に描き、全体を褐…
まずは阪神間の美術館巡りから始めることに 翌朝の起床は7時半。例によって朝から体が重い。とりあえず昨晩書いた原稿をチェックの上でアップすると、体を温めるために朝風呂に入浴。なかなかに快適である。 風呂から上がると昨日ファミマで買い求めた炒飯が朝食。卵炒飯のようであるが、やはりチャーシューなどの具が欲しいなというのが正直なところ。朝食後は慌てて荷物をまとめると、ホテルをチェックアウトしたのが10時。 本日の朝食はファミマの炒飯 さて今日の予定であるが15時から西宮でPACオケのコンサートがある。私が注目しているカーチュン・ウォンの指揮でマーラーの5番とのことなので楽しみである。それまでに周辺の美…
書店で発見。なんで本でこんなことするの??😢 生理的にこれは受け付けられないな…胸が痛い。。 pic.twitter.com/HbPP5mUF4n — 武田 俊 / Shun TAKEDA (@stakeda) 2023年10月25日 ある広告*1の中のハートの形に折り曲げられた本。それに対する嫌悪感を表明するポスト。返信欄には、同様の意見がぶら下がっている。 ブックフォールディングは嫌いとか通り越して恐怖なんだよな。本を本としては殺してアートに昇華させたっていうグロテスクさはダミアンハーストとか会田誠とかに通じる。猫の脚を折って腸で綺麗な結び目を作りましたこれはアートです^^って感じ。完全に…
会田誠『げいさい』(文春文庫)を読む。会田誠は売れっ子の現代美術家、でも文章も得意で数々のエッセイのほか、『青春と変態』という小説もある。裏表紙の惹句から、 佐渡出身で芸大志望の僕は多摩美の学園祭を訪れ、カオス化した打ち上げに参加する。酒を飲み芸術論を戦わせる中、僕は浪人生活を見つめ直す。表面的なテクニック重視の受験絵画は個性や自由といった芸術の理想とはかけ離れていた。真に心を揺さぶる表現とは。気鋭の現代美術家が揺れ動く青年期を鮮明に描いた傑作小説。 優れた恋愛小説だ。単行本が出版されたのが3年前だったのに、なぜこの優れた青春小説が大きな話題にならなかったのだろう? おそらくそれは、本書の中心…
「あ、共感とかじゃなくて。」展に行った。 安易な共感はかえって相手を不快にさせたり、同調圧力を生むことがある。だからあえて共感を避けよう、ということが今回の展示のコンセプト。 はじめに私の美術に対するスタンスを話しておくと、印象派と社会問題をテーマにした現代アートが好き。後者はあまり詳しくないけれど、ボルタンスキー、松田修、Chim↑Pomあたりが好きかな。空間として美しいものや高い技術のある作品ももちろん好きだけれど、せっかく見るなら自分の経験と照らし合わせたりなにかを考えたい。物事を批判したり疑問を投げかけるとき、文章やデモ、演説とたくさん手段はあるけれど、アートや美術がどのようにそれを出…
封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは九割ほどと盛況。 無修正の「春画」が画面に大写しになることから「R15+」指定なのだと思っていた。 「永青文庫」で開催された”春画展”は観ていないものの、例えば「藝大」での展覧会では「春画」もさりげなく並んでいたりする。ほんの少しの注意を添えて。 もっとも、現代アートに於いて例えば”会田誠展”では囲われた一角の入り口に、その旨の注記があったりするのだが。 とは言え、本作、ちゃんとカラミのシーンもあるので、合わせ技での指定とのことか。 監督の『塩田明彦』は直近では〔さよならくちびる(2019年)〕が快作。或いは〔黄泉がえり(2003年)〕がヒット作…
面白かったので、続編も読みました。 こちらは桃井かおりさん。 P10 岡村 パートナーの方とはいつ出会われたんですか? 桃井 9歳のときですね。 ・・・ 岡村 ということは、子どもの頃からずっと会ってなかった? 桃井 35年は会ってないですね。 岡村 どうやって再会を? 桃井 アン・ルイスが連れてきたんです。当時彼は、アメリカのレコード会社の社長だったから、契約のことで私が困っているからと、アンちゃんが連れてきてくれて。・・・ 岡村 じゃあ、そこで「おひさしぶり!」と35年ぶりに初恋の彼と会って再びときめいてしまったと? 桃井 私、いままでああいう人を好きになるとは思わなかったのね。 ・・・ …
この世の150%の人にとってはどうでもいいことだが、何と1年ぶりに記事を投稿する。パソコンを新調し、心なしか反発のつよめなキーボードをバシバシと叩き文章を書き連ねていくと、この世の200%の人が私のブログの更新を渇望する日もそう遠くないな…というおめでたい気持ちがムクムクと湧いてくる。 この1年いろいろなことがあった。3つ目の職場にしてついに念願の職種に就くことができたため、毎日結構楽しい。「好きなことを仕事にするかしないか論争」を各所で見かけるが、私の場合は圧倒的に好きなことを仕事にするのが向いている人間だった。少しずつ重なったラッキーに、感謝しながら生きていきたい。 今の仕事をしていて驚い…
貧困と自閉的な精神的障害のなかで生前誰にも見せることなく孤独に創造の世界に過ごしたヘンリー・ダーガー。死後にダーガーの部屋に残されていた原稿と画集を大家であるネイサン・ラーナーが見つけ、芸術的価値を感じて長年保存、美術関係者や研究者への普及に力を尽くした甲斐あって、アメリカのアウトサイダー・アートの代表的作家として認められるまでにいたる。ネイサン・ラーナーはシカゴ・バウハウス派の写真家で、優れた工業デザイナー、大学の教師も務めたことのある人物で、この人の存在がなければヘンリー・ダーガーの特異な世界が一般に知られることはなかったのだから、運命を呪いつづけるようなダーガーの人生にあって、奇跡のよう…
『戦争画とニッポン』 椹木野衣×会田誠 https://amzn.to/3ElU9ig 戦争画は、美術館に所蔵されているのに、見る機会は極端に少ない。 会田誠は、現代美術界の中でも、戦争画に対して、関心を持ち続け、作品としても制作しているアーティストで、椹木野衣は、特に現代美術に関して書き続け、新鮮な視点を示してくれている批評家で、その二人が関わっている書籍というので、読んだ。 戦争画のありかたは、思った以上に複雑な要素があったし、戦時中の雑誌の対談の再録もされているのだけど、藤田嗣治が、ものすごくシンプルな戦意高揚をくり返し語っているのが、想像以上だったけど、こういう時は気持ちが高揚していて…