https://amzn.to/3Zog5VD 『生き延びるために芸術は必要か』 森村泰昌 最初、著者の今は誰も住まなくなった実家の話から始まる。 そして、その実家は、このままだと朽ちていくしかないけれど、ではどうするか?といった話になり、でも、それは空き家問題といった社会的なことではなく、もっとプライベートな方向に向かっていく。 これは終活問題ではなく、ある種の介護のエピソードではないのかと。しだいにこわれゆく私の実家、それは第三者には寿命がつきかけたありふれたボロ家に過ぎない。しかし私はこの家とだれよりもながくつきあってきたわけである。 (『生き延びるために芸術は必要か』より。以下、引用部…