鹿児島県鹿屋市に「大姶良(おおあいら)」というところがある。島津氏の7代当主に数えられる島津元久(しまづもとひさ)は、貞治2年・正平18年(1363年)にこの地で生まれた。大姶良に鎮座する新八幡宮(八幡神社)は島津元久の産土神。こちらを参詣した。 島津氏と大姶良 新八幡宮(八幡神社) 大姶良城 大隅国の「姶良」 大姶良荘と姶良荘 島津氏と大姶良 14世紀の南九州は戦乱の中にあった。南北朝争乱のまっただなかで、島津氏は北朝方と南朝方とを行ったり来たりと立ち回る。 島津氏5代当主の島津貞久(さだひさ)は高齢となってからは、二人の息子に攻略を任せる。薩摩方面は三男の島津師久(もろひさ)に、大隅方面は…