列に並ぶのは好きではない。 どうしても並ばなくてはならないときだけ並ぶ。 直近では、大好きなレストランの開店待ちで並んだ。 人気のテーマ遊園地でも、長時間並んで待ったものです。 果てしなく続く列に並ぶのはとても苦しいことです。 忍耐力が求められる。 ワタシにはそれがない。 それほどの苦労までして獲得したいものがないということかも。 ましてや、なんだかわからない列に並ぶことなんてないっ! 絶対にないっ! ・・・と、思っていたが。 断言できるのか? この小説『列』を読んで愕然とした。 人生そのものが列なのか? なんと残酷な! 「あらゆるところに、ただ列が溢れてるだけだ。何かの競争や比較から離れれば…