茶道の修行をして十五年ほどになろうか。もっとか。知れば知るほど、無知に気付くような道である。何事もそうなのだと思う。茶の湯の良いところは、日本文化と呼ばれるものが様々詰まっていることにある。どのようなアプローチでも懐深く受け止めてくれる。また、物質的でも精神的でも、どちらを求めても良いと思う。着物を着られるし、着物を着てどのように振る舞うべきか、も学べる。お菓子が好き、というだけでも良い。 干支の主菓子。 色々と気が多い私にぴったりの趣味だ。気が多いということは飽きっぽいということでもある。集中力がないことも自覚している。小学生の頃の通信簿には、「落ち着きがなく性格に波がある」と担任の先生に書…