七夕古書大入札会というイベントが毎年この時期に東京古書会館で開催されます。文字通り、古書のオークションで、夏目漱石や川端康成といった文豪の自筆原稿、手塚治虫や赤塚不二夫など漫画家の原画、助監督が所持していた「ウルトラセブン」の台本、「メトロポリス」など戦前映画のチラシやパンフレット、浮世絵や新版画など貴重な古書を実際に手に取って見ることのできる貴重な機会なのです。 2年前の2022年7月開催の七夕古書大入札会では権田保之助の「民衆娯楽問題」他10冊と橘高広の「現代娯楽の表裏」他5冊の合わせて15冊が出品されていました。購入しようかどうか少し迷いましたが、権田保之助の書籍はほとんど所持していたの…