ITエンジニアの仕事をすると障害はつきものです。障害は情報セキュリティの3要素である、機密性、完全性、可用性 のいずれかが、確保できない状態だと捉えられます。なかでもダントツに多いのが、可用性の事故です。可用性とは許可された者が、必要な時に必要な情報にアクセスできることを確実にすることです。可用性を損ねる要因として多いのは、ネットワークの不調やサーバー機器のリソース不足など、インフラに起因したものがほとんどです。これらは突発的に起きることもありますが、システムの稼働当初から起きることも多くあります。本当はシステムを構築する段階で、可用性に関わる検証をしておくのが望ましいのですが、実際はそういう…