ポプラ社 ISBN978-4-591-10346-3グレード:小学低学年 絵本 ハサミムシのお母さんは命がけの子育てをする。最後には、なんと子供たちに体をすっかり食べられてしまう。卵から出てきた子供は活きた母の体を餌とみなすよう遺伝子にプログラムされているのだ。食いちぎられぼろぼろの姿になっても、最期まで外敵から子供たちを守ろうと巣内をはいずりまわって息絶える母。 感動的だ。 しかし、よく考えてみると、その子供たちもやがて伴侶を見つけ、交尾して、また子供に食い殺されて……をエンドレスに繰り返していくわけだ。これまでも、今も、これからも… それは全体としてどういう意味なのか、とおもわざるをえない…