仏教哲学を始め、悩める人へのアドバイスとして本当に多いのは、「徹底して客観視ができるようになろう」というものだ。 基本的に「絶対的な我など無いことを認識しよう」とか、「自己否定・自己肯定バイアスを知ろう」という助言の根底にあるのは、やはり【客観視】だと思う。 しかし客観視は、正直かなり難度が高い技能である。算数でいう暗算のようなもので、できるようになるまでに何か複数の段階を経ている気がしてならないのだ。 つまり、筆算や逆上がりのサポート台のようなプロセスが無ければ、「客観視とはこれか!」という手応えすら、なかなか得られないのも当然だろう。 そこで色々考えた。手間は掛かるが、客観視を円滑に行える…