連作短編集『じゃないほうの歌いかた』(佐々木愛・著) 昨年、図書館の新刊案内を見て、知らない作家だったけれど、面白そうだなと予約してみた。 今年初めて読んだのがこの本で、この小説に巡り合えて、本当に良かったと心から思える作品だった。 「カラオケBIG NECO」という、ユニークな名前のカラオケ店が毎回登場する。 どの話にも中心となる曲は出て来るけれど、カラオケの話というわけではなく、様々な人間模様が描かれている連作短編集。 短編それぞれのタイトルの付け方も面白い。 第1話は、それほど引き込まれなかったけど、第2話からどんどん面白くなって来た。 その第1話では、話の終盤、主人公である女性・池田が…