🔥 北関東の名峰・那須岳、その手軽さに潜む魔性のアルペン地帯 「標高1,900mちょっとでしょ?ロープウェイあるし、軽く登れる山じゃん」──そう思って那須岳に向かった人たちは、だいたい風と硫黄と笑いの洗礼を受けることになる。 栃木県北部、那須連山の主峰茶臼岳(1,915m)。活火山でありながら、アクセスは首都圏からも抜群。車で登山口まで行けて、ロープウェイで一気に高度を稼げる。 ──そう、那須岳は「誰でも登れるアルプス」。しかし、その油断が命取り。山頂に立つと、そこはもう森林限界の世界。岩と火山礫の荒野に白煙が立ちのぼり、まるで富士山の8合目をショートカットして来たかのような非現実感。標高2,…