安永7年(1778年)。1月。1月1日、朝少し曇り、昼前から晴天となる。22日、御添地(御下屋敷の東側)手代伊藤氏母がこの日88歳の誕生日と。米(よね)の祝いの札を書く。この人は88歳まで一門親類の中でも病気知らず。古今稀な米札と。23日、昼から急に激しい風が吹いて大雨となり、しばらくすると止む。夕方まで風が強く、この時、熱田大瀬古の船乗りが伊勢参りの客を乗せて桑名より戻る途中で難破し、7人が死んでしまう。知多へ漂着した者は親切な人のところで介抱され、何とか命が助かって帰って来た者もある。海に沈んだ者は水深が深くて死骸も見つからなかったと。50余りの者が1人、それ以外は全員年若い者ばかりだと。…