※ネタバレをしないように書いています。 限りなく透明に近いブルーだ。 情報 作者:村上龍 ざっくりあらすじ 米軍基地の街・福生のハウスは、ドラッグとセッ○スに満ちていた。退廃的で空虚な日常を生きる彼らから見える世界とは……。 感想などなど 下記は本作の冒頭一文である。 飛行機の音ではなかった。耳の後ろ側を飛んでいた虫の羽音だった。蠅よりも小さな虫は、目の前をしばらく旋回して暗い部屋の隅へと見えなくなった。 実に淡々と、主人公であるリュウから見える世界を描写している。 この作品の魅力を一言で語るなら、ドラッグとセ○クスに満ちた退廃とした世界が、淡々とした文章で描かれることで身近に感じてしまうこと…