最近『居るのはつらいよ』という本を読了した。 医学書院から出ている(シリーズ ケアをひらく)というもので「本シリーズでは「科学性」「専門性」「主体性」といったことばだけでは語りきれない地点から<ケア>の世界を探ります」とある。 前から読みたい念願の本だったのだが期待通り面白かった。 学術書ともエッセイともどちらかというとエッセイ的文体で、精神科デイケアという所を舞台にして、そこでの筆者の体験を元に書いている本である。 一見特殊な世界と思いきや、そこでの人間模様を通して「居ることができる」ことの大切さ、それは病気じゃない人々にも共通する概念であるということをも、ケアとセラピーについて言及しながら…