屈斜路湖は、北海道釧路総合振興局管内の川上郡弟子屈町にある淡水湖。
カルデラ湖で、面積79.59km²、周囲長57km、最大深度117.5m。日本では6番目の大きさの湖で、カルデラ湖としては日本で最も大きい。
南東から釧路川が流出し、川湯温泉の西2.1kmにあることから、湖岸から温泉が湧く。
また、湖心に浮かぶ中島は、淡水湖内では日本一大きい島で、面積5.7km²、周囲長が12kmある。
「くっしゃろ」は、喉口の意のアイヌ語「クッチャロ」に由来し、湖からの川の出口を指す。
冬期間は全面凍結するが、地熱が高く一部解氷部分ができるため、そこに毎年400〜500羽の白鳥が飛来する。
2024年、国立公園指定90周年を迎える阿寒国立公園。当初は阿寒湖だけが国立公園に目されていたが、屈斜路湖・摩周湖も同時に阿寒国立公園に内包されることとなった。日本における国立公園の歴史は、大正9年(1920)に田村剛が内務省衛生局の嘱託となり、翌年から調査を開始したことに始まる。結論をあらかじめ述べれば、釧路管内をあげて国立公園調査会委員を大々的な招待旅行に誘致し成功を収めたことが、屈斜路湖・摩周湖が阿寒湖と共に国立公園に指定された要因である。昭和初期に国立公園指定運動は大きな盛り上がりを見せるが、釧路管内は一丸となって、阿寒湖だけでなく屈斜路湖・摩周湖を加えるように働きかけ、その一環として…