川内優輝は、陸上競技(長距離・マラソン)選手。埼玉県職員(埼玉県立久喜高等学校定時制事務職員)。職業柄「公務員ランナー」との俗称も。
1987年3月5日生まれ。東京都出身。身長172cm、体重59kg。埼玉県久喜市在住。
埼玉県立春日部東高等学校、学習院大学卒。
学習院大学時代、関東学連選抜の選手として箱根駅伝に2回出場している。
大学卒業後は実業団に進まず、2009年4月に埼玉県庁に入庁。公務員となってからも練習を続けており、実業団に所属していない「市民ランナー」として大会に参加している。
2010年の東京マラソンで、2時間12分36秒のタイムで4位に入賞。
2011年2月、東京マラソン2011で日本勢最高位の3位に入り、2時間8分37秒のタイムで初のサブテンを達成した。同年の世界陸上競技選手権大会の男子マラソン代表に選ばれ、日本陸連はBランク*1の強化指定選手とした。世界陸上競技選手権では堀端宏行、中本健太郎からも大きく遅れ、2時間16分11秒で18位に終わった。
2011年12月、ロンドンオリンピックの選考レースだが、自身は東京マラソンへの調整レースとして臨んだ福岡国際マラソンで、今井正人とのデッドヒートを制して日本勢最高の2時間9分57秒で3位に入った。
2012年2月、ロンドンオリンピック代表を目指して臨んだ東京マラソン2012では、2時間12分51秒で14位に終わり惨敗した。
2012年4月、かすみがうらマラソンにおいて、2時間22分38秒で優勝し、フルマラソンで初優勝を果たした。
2012年7月1日、ゴールドコーストマラソン(オーストラリア)において、4位となる。
2012年8月26日、北海道マラソンにおいて、2時間18分38秒でフルマラソン2度目の優勝を果たす。
2012年9月16日、シドニーマラソンにおいて、2時間11分52秒でフルマラソン3度目の優勝を果たす。
2012年10月6日、世界ハーフマラソン選手権大会(ブルガリア・カバルナ)に日本代表として出場し、日本勢トップの21位となる。
2012年10月21日、ちばアクアラインマラソンにおいて、2時間17分48秒でフルマラソン4度目の優勝を果たす。
2013年1月18日、20回目のフルマラソンとなるエジプト国際マラソンにおいて、2時間12分24秒の大会新記録でフルマラソン5度目の優勝を果たす。
2013年2月4日、第62回別府大分毎日マラソンにおいて、2時間8分15秒の大会新記録、かつ自己ベスト更新でフルマラソン6度目の優勝を果たす。
2013年3月17日、2013ソウル国際マラソンにおいて、2時間08分14秒で自己記録を更新し4位に入った。
2013年4月21日、第15回長野マラソンにおいて、2時間14分27秒で、フルマラソン7度目の優勝を果たす。
2018年4月16日、第122回ボストンマラソンにおいて2時間15分58秒で優勝。日本人では8人目(9度目)、瀬古利彦以来31年ぶりの優勝。
2019年3月末で埼玉県庁を退職しプロに転向。
*1:日本陸連の強化指定はS、A、B、Cの四段階。Bランクには年間150万円の強化費が支給される