河口・沿岸の潮間帯において、潮が干いた時に現れる、砂質〜泥質の場所。(磯は含まれない)
環境省の定義では「干出幅100m以上,干出面積が1ha 以上,移動しやすい基底(砂,礫,砂泥,泥)を満たしたもの」
広義には、ラムサール条約に規定される水深5mまでの浅海域、河川や氾濫原と連続した背後の後背湿地を含むことがある。
干潟はその形状と形成要因によって、河口干潟、前浜干潟、潟湖干潟(ラグーン)の主に3つに分けられる。日本では特に河口干潟が多く、東京湾などの内湾では前浜干潟も多く見られる。
浅瀬であるため、埋め立てが容易であり、1960年代の高度経済成長期に多くの場所で土地造成の対象となった。例えば東京湾では140km2以上あった干潟が10分の1程度に減少している。
近年は、干潟そのものの減少・生物多様性の保全の必要性が叫ばれるとともに、底生生物等による高い水質浄化能力・稚魚の生育場・渡り鳥の中継地としての機能が注目され、多くの場所で保全策がとられている。