呼吸について、昔から不思議に思っていることがある。 私たちは、生きているあいだ、ずっと呼吸をしている。 朝起きてから夜眠るまでどころか、眠っているあいだも続いている。意識して「吸おう」「吐こう」と思わなくても、身体は勝手に呼吸を続けている。 あまりにも当たり前なので、普段はその存在すら意識しない。 でも、止まれば困る。 長く止まれば、生きてはいられない。 考えてみると妙なものだ。 生きるうえでこれほど重要なのに、これほど意識されていないものも珍しい。 もし神様のような存在が本当にいるのだとしたら、神様は案外、こういうところに「秘密」を仕込むのかもしれない。 誰もが毎日使っている。 誰の目にも隠…