おんだりく 1964年(昭和39年)、宮城県生れ。水戸第一高校卒、早稲田大学卒。1992年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。ファンには“ノスタルジーの魔術師”の異名で親しまれている。 2005年(平成17年)、『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞受賞。同年、同じく『夜のピクニック』で第2回本屋大賞受賞。
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恩田陸・著『珈琲怪談』を読み終えた。 喫茶店、珈琲、怪談…… なんて読書意欲を掻き立てられる単語たちだろう。 しかも著者は恩田陸。おもしろくないわけがない。 塚崎多聞シリーズ、ということらしいが、不肖ながらそのシリーズはこれまでに読んだことがなかった。 だがシリーズ未読でもじゅうぶん楽しめる内容だった。およそ300ページの分厚さだが、さらっと読める感じもまた良かった。 働き盛りの男性4人が喫茶店に集まり、コーヒーを片手にそれぞれの怪談を話していく。 ときに不思議な話はその会のあいだだけに収まらず、次の喫茶店への道すがらだったりする。 たったそれだけのことを繰り返しているだけなのだが、お茶しなが…
はじめに:『蜜蜂と遠雷』との出会いと第一印象 2. あらすじ(ネタバレなし):若きピアニストたちの熱き戦い 3. 心を掴む個性豊かな登場人物たち 4. 音楽が言葉を超える瞬間:描写の美しさと臨場感 5. 才能、努力、運命…ピアニストたちの葛藤と成長 6. 読書後の余韻:音楽が心に深く刻まれる感覚 7. おわりに:音楽好きはもちろん、全ての人に読んでほしい感動の物語 はじめに:『蜜蜂と遠雷』との出会いと第一印象 恩田陸さんの作品は以前からいくつか読んでおり、その独特な世界観と繊細な描写に魅了されてきました。そんな中で、書店で大きく展開されていた『蜜蜂と遠雷』のタイトルがずっと心に残っていました。…
一緒に暮らしていた女性二人が自殺を図ったという、何気ない三面記事を、ずっと心の中の『棘』として刺さり続けていた、小説家デビューした主人公。 数十年後、またその記事を目にした主人公は、それをもとに脚本を描こうとする。 灰の劇場 (河出文庫) 作者:恩田陸 河出書房新社 Amazon 筆者の恩田陸氏も作中で書いている通り、この記事は、実際に目にした1994年9月25日の朝日新聞の三面記事として実在しているもの。 フィクションの部分と、ノンフィクションの部分が交互に続き、最終的にそれらが絡み合って一つの作品として構成されている。 ―むろん、今現実に起きていることを考えても、本当に「何が起きていたのか…
恩田さん最新作。塚崎多聞シリーズと聞いても、名前をなんとなく覚えていた だけで、どの作品だっけ?状態だったんですが(^^;)、『月の裏側』『不連続 の世界』に続くシリーズ第三弾だそう。どっちも読んだけど、全然覚えてない なぁ。そもそも、 『不連続の世界』から17年経ってるっていうんだから、 そりゃ覚えてないよなぁ(どちらも新刊発売からさほど経たずに読んでいるはず なので)。なんか不穏な話だったような覚えはあるけど・・・多分本書は前二作 とは全く趣が違うお話ですね。多聞を含め、友人四人集まって、珈琲を飲みながら 各自持ち寄った怪談話に興じるというのが大まかなあらすじ。怪談話といっても、 怪談とも…
113冊目は、恩田陸 作の小説『チョコレートコスモス』を読みました! 芝居にかける少女たちの情熱が文章からでも伝わってくる作品で、とても面白かったです! books.rakuten.co.jp 著者紹介 恩田陸(おんだりく) 1964年、青森県生まれ。 1992年、『六番目の小夜子』で作家デビュー。 SF、ミステリー、青春小説、音楽小説など幅広いジャンルの小説を執筆。 主な作品には、『夜のピクニック』や『蜜蜂と遠雷』などがある。 あらすじ 芝居の面白さには果てがない。 華やかなオーラを身にまとい、天才の名をほしいままにする響子。 大学で始めたばかりの華奢で地味な少女・飛鳥。 二人の女優が挑んだ…
あらすじ 演劇のマトリョーシカ構造!? 俳優心理をえぐる おわりに あらすじ 瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げる。容疑は、新作の主演女優候補である3人の女優にかかる。警察は彼女たちに、脚本家の変死をめぐる一人芝居を演じさせようとする。しかし、この「出来事」自体が、それを執筆中の劇作家による戯曲の設定であり、さらにその物語も多重構造を持つ。虚実がめまぐるしく反転する、芝居とミステリが融合した作品。山本周五郎賞受賞作(2007)。 演劇のマトリョーシカ構造!? 恩田氏というと青春系、モダンホラー系などありますが(注:勝手なカテゴライズ)、この演劇的な作品も恩田氏の一つの特徴かと思い…
spring 作者:恩田陸 筑摩書房 Amazon バレエってトゥシューズとチュチュで踊るイメージしかない貧困な私です どうやらそれだけではないらしくちょっと興味が湧く 萬春という天才的ダンサー&振付師を身近な人物が語る 「蜜蜂と遠雷」ほど人と人のやりとりがないのはちょっと寂しい でも誰かが誰かを語るパターンも恩田陸は上手いよな
夏が近づく季節、母方の故郷・磐座(いわくら)で行われる長期キャンプに参加することになった奈智(なち)。それは、「虚(うつ)ろ舟乗り」の適性を見極めるためのもので…。美しくもおぞましい吸血鬼SF。『SF Japan』『読楽』掲載を単行本化。 ※恩田陸(1964年宮城県生まれ。91年、第3回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、「六番目の小夜子」でデビュー。05年「夜のピクニック」で第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞受賞。07年「中庭の出来事」で第20回山本周五郎賞受賞。17年「蜜蜂と遠雷」で第156回直木賞、第14回本屋大賞受賞。主な著作に「ネバーランド」「黒と茶の幻想」「上と外…
こんにちは、めめです!!!あんまり本を読めていないなと思っていましたが、今月と先月はほとんど変わりない読書量でした。今年に入ってからスケジュールを埋めまくっているので、こんなものなのかもしれません。もうちょっと効率よく動けたらいいのだけれど・・・悩ましい。さて、今週の読書記録になります! もうそろそろこれを読みたいと思うものが尽きそうなのでSNS等で色んな人のおすすめを探す旅に出たいと思います。とりあえず各出版社から発行される「夏休みにおすすめの一冊」的な冊子が発行されるまでの辛抱かな。では、いってみましょう!!! 1.ドミノ in上海 著者:恩田陸「ドミノ」の続編です。舞台は上海ですが前回と…
こんにちは、めめです。 5/16(金) 散歩しながら仕事会場に向かった。会場が狭いからか人であふれ、見たいものも見ることが出来ず早々に諦めようかという気持ちになった。とりあえずカフェでゆっくりするかと会場を出たら、前々職の先輩たちに遭遇して驚いた。元上司が来ているのは知っていたが、まさか先輩に会えると思わず、とても嬉しかった。結局先輩たちとお茶をしながら近況報告をしあい、会場に戻って少しぶらぶらしていざ帰ろうと思ったら、先輩に呼ばれ元上司にも会うことが出来た。勉学的な収穫はあまりなかったけれど、懐かしい人たちに会い、自分も困ったらこういう風に出来るのかもというのが分かっただけでよかった。帰宅後…