情シス

僕は普段から、会社の上層部である「ボンクラツートップ」との関わりを最小限に抑えるよう努めている。彼らが話しかけてきても「あー、そーなんですかー」と適当に相槌を打つことで、なんとかやり過ごしてきたのです。しかし最近、その対応すら面倒くさく感じるほど、彼らの『お困りごと』が深刻化してきました。 発端は半年前に遡ります。会社のホームページをリニューアルすることになり、制作会社への発注が行われました。見積額は200万円強。この金額は、実際の作業工数を考えると極めて妥当なものでした。個人的には安いと思うけど・・・。 一般的なホームページ制作の工程と必要工数を具体的には、機能設計とコンテンツの整理・企画1…

僕の将来の話である。現在、我が社は存続の危機に瀕している。その理由は、一代で会社を年商30億円規模まで大きくした社長から、ボンクラ息子の副社長への事業継承が上手く行かないからである。この二代目が困ったことに、知識も人望も信用も皆無で、社内だけではなく、社外からも「ヤバいよね・・・」という声が漏れているのだ。最悪、社内の噂だけであれば、問題が発生する前に対策を取ることが出来たが、悪い噂と言うのは、何処からともなく広まり、一気に会社を追い込むのである。まるで、某テレビ局のように・・・。 僕は仕事内容や待遇ではなく、前職時代から現社長に可愛がって貰った恩もあり、自ら起業するタイミングを遅らせてでも、…

全国の『情報システム部門』で働く人たちに聞いてみたいのですが、我々、情報システム部門の戦う場所というか、守備範囲というか、与えられた仕事の守備範囲の広さ、難易度、仕事量って結構、過酷だと思うんだけど、昭和の化石のような経営陣からの評価って低過ぎませんか？ 我が社の場合、ネットワーク、サーバの維持、パソコンの設定、基幹システムの構築（案件定義、設計、プログラミング、テスト、リリース）、ホームページの更新・リニューアル（デザイン、コーディング、ライティング）、クラウドサービスの選定・設定などなど、通常の「情シス」の仕事に加え、パソコン教室みたいな質問から、パワーポイントの資料作成や私用スマホの相談…

我が社の副社長の話なのですが、どうも最近、AIという技術に出会ったそうで、彼曰く、AIを使えば、事務所でパソコンの前にふんぞり返っていれば、商品が売れるという画期的な技術らしい。なんとも頼もしい技術じゃないですか。情報システム部門で働く僕的には、興味津々です。 何でも、その『AI』使いこなせば、何でもできる技術だそうです。僕の知っている『chatGPT』などの『AI（人工知能）』と名前は同じだけど、違うサービスのような気がするので「へー、そうなんですねー」といつもの空返事をしたのですが、「情報システム部なのに、そんなことも知らないの？」なんて顔をするもんだから「すげー、技術が出て来たんですね。…

☁️月曜日の朝。オフィスビルのエレベーターの中、私はいつものように壁に貼り付くようにして立っていた。周りの視線が気になるわけではない。ただ、話しかけられる可能性をゼロに近づけたいだけだ。 「……今日は研修日か。」 そうつぶやくと、まるで空気を吸うように自然に溜め息が出る。これが静香たる私、内向きのプロフェッショナルの朝の儀式だ。

最近、本気で日本はヤバいんじゃないかと思うことがあったんです。僕は中小企業の情報システム部門で働いているだけど、我が社のITリテラシーの低さ、というか、前職の経験も含めると、日本中の企業はパソコンやコンピュータに対する知識が低すぎて、「お前ら、平成の化石かよ？ 小学生の方がマシだよ！」って思うことが多々あります。 もちろん、そんなことを口にしたら、陰で「傲慢で、いけ好かないITかぶれがっ！！」と思われてしまうので「よく分からないですよね、難しいですよね・・・」と話を合わせています。 僕の記憶では2000年代には、どの企業でも一人一台のパソコンが支給され、仕事に使っていたはずです。つまり、20年…

生成AIは、業務効率化や新たな価値創造の可能性を秘めた技術として、近年ますます注目を集めています。しかし、過度な期待は禁物です。導入にあたっては、夢物語ではなく、現実的な視点を持ち、組織全体で戦略的に活用していく必要があります。本記事では、ITストラテジストやシステム管理者の立場から、生成AIの社内導入と活用について、メリット・デメリット、セキュリティ、人材育成などのバランスを考慮しながら、より詳細に解説していきます。 1. 生成AI導入の目的と現状把握：羅針盤を定める 2. 生成AI活用の可能性と課題：両刃の剣 3. セキュリティ対策：堅牢な盾を築く 4. 人材育成と組織体制：変化への適応 …