意外な結末

～はじめに～ 本日ご紹介するのはまさきとしか著「あの日、君は何をした」である。「完璧な母親」などで知られるまさきとしか氏。本作もそれに並ぶ傑作ミステリという事で読んでみたので感想を述べたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ～あらすじ～ ～おもしろいポイント～ ①事件関係者のその後 ②2つの事件の接点 ③ぞっとするラスト ～最後に～ こちらの記事もおすすめ！ ～あらすじ～ ある幸せな家庭で育った少年が逃亡中の殺人犯を捜索中の警察に追いかけられ事故死した。それから十数年後、ある平凡な家庭の夫が行方不明となった。2つの一見全く無関係とも思える事件。両事件の関係者や警察達がそれ…

～はじめに～ 本日ご紹介するのは西澤保彦著「パズラー」である。本作は6つの短編からなる短編集である。西澤氏と言えば、以前このブログでもご紹介したＳＦ推理小説で名高いが、もちろんそれ以外の作品も高い完成度を誇っている。本日は各短編のあらすじと感想を述べたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ～あらすじ・おもしろいポイント～ ①蓮華の花 ②卵が割れた後で ③時計仕掛けの小鳥 ④贋作「退職刑事」 ⑤チープ・トリック ⑥アリバイ・ジ・アンビバレンス ～最後に～ こちらの記事もおすすめ！ ～あらすじ・おもしろいポイント～ ①蓮華の花 【あらすじ】同窓会に参加した作家の主人公はそこで…

～はじめに～ 本日ご紹介するのは、アンソロジー「神様の罠」である。本作は人気ミステリ作家6人による短編集で、どれも短編にもかかわらず惹かれるストーリーと読者をアッと言わせる「罠」が仕組まれている。本日は各短編の概略と魅力を語っていきたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ～あらすじ・おもしろいポイント～ ①夫の余命（乾くるみ著） ②崖の下（米澤穂信著） ③投了図（芦沢央著） ④孤独な容疑者（大山誠一郎著） ⑤推理研vsパズル研（有栖川有栖著） ⑥2020年のロマンス詐欺（辻村深月著） ～最後に～ こちらの記事もおすすめ！ ～あらすじ・おもしろいポイント～ ①夫の余命（乾く…

これぞどんでん返し！ あらすじ 麻宮さくらとの出会い 蓬莱倶楽部の秘密 成瀬将虎、ヤクザ探偵に 千絵をたずねて・・・ 読書中に抱いた謎 「時系列」が鍵を握る！？ 「ミステリー」×「恋愛」の融合 これぞどんでん返し！ 「どんでん返し」 ミステリー小説などでよく聞く言葉だ。 これから私が紹介する小説は、その「どんでん返し」を存分に楽しむことのできる一作だ。 葉桜の季節に君を想うということ タイトルは少し長めだが、タイトルに似合わずこの作品は推理作家歌野晶午による、れっきとした「ミステリー小説」だ。 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者:歌野 晶午発売日: 2007/05/10メディア:…

コラム／意外な結末の作り方(後編) 『意外な結末』を書く時は、ショートショートの書き手にとって、最も楽しい瞬間と言えます。いかに上手く読者の方々を裏切るか、『オチ』に至るまで、どのぐらいギリギリの部分まで明かしながら書く事が出来るかが勝負なのです。 読後の『ああ、そうだったのか！』と言う声は、書き手にとって最高の褒め言葉です。今回の記事が少しでも多く、その声のヒントとなればと思います。 【注意】今回の解説にはオチに関するネタバレが含まれています。作品をまだご覧になられていない方は、先にリンク先にてショートショートを読まれる事をお勧めします。 【CONTENTS】 似ている物からの連想 方法の違…

【まずは一言】 ちゃんと怖いじゃん！ 【もうちょっと詳しい感想】 実はソウって観たことなくて。職場の先輩にずっと薦められてたんだけど、勝手にスプラッタ系だと思ってて、観る気がしなかったんだよね。怖いのは平気だけど、痛いのは苦手なもんでね。 でも意を決して観てみたんだけど、想像よりもグロくなかったし、意外な結末で結構楽しめたわ。 「なんだ怖くないじゃーん」ってのんきに観てたら、途中で急に暗闇から人が出てきたりしてばっちり驚かされたわよ。 私は難しいこと考えると思考が停止しちゃうタイプなんだけど、これは結構わかりやすく黒幕が明かされていって、しかもいかにも怪しいです！みたいな登場人物いたから、出て…

続きわ幾昨夜後の今夜の感謝状。°☆彡・怖い状。°死オッケハラ非難批判ハラ移行ハラ無視ハラ中国ハラプライベート発表ハラ継承ハラロシアハラ攻撃ハラ。°みさいるハラ戦争ハラ戦闘ハラ声聞かれハラ北朝鮮拉致ハラ。°監視カメラハラ売買人ハライエスまじ家プライベート公開ハラターゲットにハラ。°監視ハラ鳥覗き(*´ε`*)ﾁｭｯﾁｭハラ鳥わ鳥みたぃハラ騒音ハラ怖い声ハラオフロ中も騒音怖い声と気配ハラってゆってゆ。°提案されても手中にされたら覆されてく共存と継続的な嫌がらせと脅迫に苦しめられて脅威を受けて。°排除されて孤立させらてゆ小鳥わハラハラ。°して独りポッチで。°核兵器戦争が怖くて、すたこらさっさ逃げ惑っ…

推理の扉を開けて：『シャーロック・ホームズの冒険』を語るこんにちは、皆さん！一人ぼっちユウトです。今日はミステリー文学の金字塔、アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズの冒険』について熱く語ります。この作品は、名探偵シャーロック・ホームズとその相棒ジョン・ワトソンが活躍する短編シリーズで、誰もが一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか？ 名探偵の魅力：シャーロック・ホームズという存在まず何よりも魅力的なのは、シャーロック・ホームズその人です。彼の類まれな観察力、論理的な推理、そして少し変わった性格が読者を惹きつけます。「ありふれた事実の中に潜む真実を見抜く」という彼のス…

藤子・F・不二雄トリビュート＆原作アンソロジー F THE TRIBUTE 作者:藤子プロ,浅野いにお,石黒正数,小玉ユキ,高橋聖一,とよ田みのる,モリタイシ,奥浩哉,大童澄瞳,木村風太,真造圭伍,山本さほ,今井哲也,吉崎観音,山口つばさ,渡辺航,高松美咲 小学館 Amazon 藤子・F・不二雄に大きな影響を受けた豪華な執筆陣による、色とりどりのトリビュート作品。藤子・F・不二雄生誕80周年記念MOOK『Fライフ』3号（2014年）に掲載された8作品に、新たに描き下ろされた8作品を加えた計16作品を収録。（粗筋紹介より引用） 2024年11月刊行。 藤子・F・不二雄生誕90周年を迎えて刊行され…

「ニートの弟」「占い」「占い相談」 「ニートの弟」「占い」「占い相談」について、家族の中に「ニートの弟」がいると、その状況に悩みや不安を抱えるのは珍しくありません。弟をどう支えればいいのか、どのタイミングでどう接するべきなのか、家族としての行動が正しいのか迷ってしまうこともあるでしょう。そんな時、意外な解決策として注目されるのが「占い相談」です。占いは単なる娯楽と思われがちですが、時に「新しい視点や可能性を示す力」を持つことがあります。 「ニートの弟」「占い」「占い相談」01 目次 1，「ニートの弟」「占い」「占い相談」：ニートの弟と占い相談の力〜意外な解決策？ 2，「ニートの弟」「占い」「占…

・ ・ ・ 関連ブログを６つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ ｛東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博｝・ ２０２４年１１月３０日 ＹＡＨＯＯ！ＪＡＰＡＮニュース 華盛頓Webライター「刀伊の入寇、その記録の一幕！海賊と侵攻に揺れた日本の沿岸 古代の日本を襲った暗雲の一つに、「刀伊の入寇」という一連の事件があります。 11世紀初頭、対馬や壱岐、さらには九州沿岸の地は、女真族を主体とする賊徒の襲撃によって、血と炎に染まりました。 そこには、北東アジアの複雑な国際情勢が絡み合い、歴史の波間に揺れる日本の姿が見て取れます。 まず物語は、遙かなる北の地から始まります。 926年、契丹が渤海を滅ぼ…

（本作の内容および結末に深く立ち入っていますので、未読のかたはご注意ください。） 横溝正史は、長編のみならず、戦前戦後を通じて優れた中短編小説を数多く執筆した。とくに戦後は、「探偵小説」（1946年）、「黒猫亭事件」（1947年）を始めとして、パズル・ミステリの技巧の限りを尽くした名作短篇を残している。 一方、戦前はどうかといえば、昭和11年に由利麟太郎を主人公とする名探偵シリーズを始めるまでは、そもそも短編作家という印象で、長編は数えるほどしかない。その短編も、多くが落ちのある軽い掌編で、まだまだ唯一無二の個性を獲得するまでには至らなかった。本当の意味で作家として独り立ちするのは雑誌編集者を…

私は昔から頻繁に読書をするような人間ではなかった。友達同士の流行に無理やり合わせる形で、怪談話やら児童書を読んだがすっかりはまるなんてことはなかった。「カードゲームのひみつ」「ざんねんないきもの事典」「大図解」を何回も繰り返し読んだ事は覚えているが、小説とかそういうものは好みの範囲外だった。15年のうちに買った"本らしい本"も、「任天堂コンプリートガイド・コンピューターゲーム編」、ヨシタケシンスケ氏のエッセイ「ものは言いよう」、ほぼ日の「岩田さん」くらいだった。それ以外は皆、絵本と児童雑誌と図鑑である。 ただ、本屋で立ち読みをした「5秒後に意外な結末」はとても楽しんで読んだということも、はっき…

華流ドラマ「花青歌（かせいか）～悪役皇子の花嫁～」第14話 のあらすじは以下のとおりです。 第14話では、登場人物たちの心の葛藤や陰謀が色濃く描かれ、物語が大きく動きました。特に、紀峰（きほう）の内面の傷と、母・韋貴妃（い きひ）の陰湿な策略が中心となり、感情の渦が一層複雑になっています。 紀峰は、柳湘（りゅう しょう）と賢妃（けん ひ）が妖化したシーンを目の当たりにし、その恐ろしい光景に心が乱されます。彼の心には幼い頃の記憶がよみがえり、母・韋貴妃と賢妃の確執を思い出すことになります。特に、韋貴妃が賢妃に毒を盛ったという事実を知り、紀峰は大きなショックを受けるのです。この心の傷が彼に与える影…

当ブログはアーカイブをたくさん作っているため、検索で訪れる方も少なくありませんが、そんな中でも作成時からずっと一番アクセス数の多い記事であり続けているのが「中華風ファンタジー」企画です。そこから新作登場や巻数を重ねているのを踏まえて、毎年改訂版を作っていますが、今回も前回記事からいろいろ入れ替えをしつつ、23～24年に新刊・続巻が刊行されている30作品を紹介します。気になる本があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。 ※各作品タイトルのリンクはBookWalkerページに飛びます。 1.烏衣の華 (角川文庫) 烏衣の華（1） posted with ヨメレバ 白川 紺子 KADOKAWA 20…

毎年ライトノベルに関しては「このライトノベルがすごい！」で年間のおすすめ企画が宝島社さん主催で開催されていて、自分も協力者として参加していますが、それ以外の「ライト文芸」「文庫」「文芸単行本」についても読んだ本の中からの独断と偏見によるセレクトになりますが、年間企画をブログ企画を作りました。 ということで今回は「ライト文芸」「文庫」に続く第三弾「文芸単行本」編です。対象は「このライトノベルがすごい！」と同じ2023年9月～2024年8月に刊行された新作を対象30作品をセレクトしています。最近の作品は印象的な作品も多くて悩みに悩んで30作品選びました。気になる本があったらこの機会に是非読んでみて…

毎年ライトノベルに関しては「このライトノベルがすごい！」で年間のおすすめ企画が宝島社さん主催で開催されていて、自分も協力者として参加していますが、それ以外の「文庫」「ライト文芸」「文芸単行本」についても、ここ数年読んだ本の中からの独断と偏見によるセレクトで年間企画をブログ企画を作っています。 ということで今回は「文庫」編です。対象は「このライトノベルがすごい！」と同じ2023年9月～2024年8月に刊行された新作を対象に30作品をセレクトしました。文庫はどうしても単行本からの文庫化したらおすすめしたいと思っていた作品が多くて、書き下ろしとの兼ね合いの難しさもあるのですが、悩みに悩んで30作品選…