本書の奥書を読むと、当初雑誌「パピルス」(2014年2月~8月)に連載され、加筆、修正して、単行本が2014年9月に刊行された。 雑誌「パピルス」は、ホームページに「まったく新しい”ペーパー・カルチャー・エンターテインメント”の誕生」を標榜している。本書は戦場エンターテインメントとして構想されたのだろう。作品構想の背景には、国際平和協力法が前提に存在するようだ。 この小説は、ソマリアでの海賊対処行動に従事するジブチの自衛隊活動を前提に、フィクションとして構想されている。だが、1992年に法律が成立し、ソマリア沖海賊の対処活動に対しては、2009年から実際に現時点まで自衛隊員が継続的に派遣されて…