これまでの人生で、わたしはいくつもの不調や病気を経験してきました。なかでも「頚椎狭窄症」と「パーキンソン病」という二つの難病は、わたしの生き方を大きく変えるきっかけとなりました。 病気の影響は、身体だけにとどまらず、仕事や人間関係、そして生活全体に広がっていきました。当時のわたしは、心の余裕を失い、「この病気さえなければ…」「どうかこの苦しみから解放されたい」と、ただただ現実から逃れたい一心でした。 けれども、あるとき耳にした覚者の言葉が、わたしの中で静かに響いたのです。それは、「病気や困難こそが、“Very Good(とても素晴らしい)”な状態なのだ」というものでした。 最初は、到底そうは思…