私は16歳の時に、鼻の通りをよくする手術をした。リスクはもちろんあったが、地元の病院に行って、自分から申し出て、大きな病院への紹介状を書いてもらった。これ以上、人と違うのは辛かったし、呼吸が深くなることで人生にもプラスに働くと判断したからである。手術前の説明では、手術中にもしかしたら、心臓が止まったり...など、過剰に不安を煽るような説明を受けた。そして、手術室に向かう時間がやってきた。初めての手術に、内心ビクビクしていた。手術室はドラマで見たまんまであった。台に横たわり、仰向けの状態で、医師たちの顔が見えた。私は、『ドラマや映画であるやつだ!』などと思う余裕は一切なかった。そして、体に全身麻…