2週間後に迫った中学3年の同窓会について、 一緒に幹事をしているTMKと電話で打合せ。 声が落ち込んだ感じだったので、 ちょっと気になっていたが。 「実はHMDさんが亡くなられたらしいの」 この数年、 ずっと連絡が取れなかったと聞いてはいたが・・・。 「そっか」 「詳しくはお聞きできなかったんだけど、 ご病気だったらしいのね」 HMDは学年で1,2を争う優秀な女の子で。 だけど、堅苦しさは微塵もなく、 よく冗談を言ってはニコニコ笑う子だった。 彼女は毎日パンパンに膨らんだカバンで登下校しており、 ボクはそれについて質問をした。 「それ、何が入ってるの?」 「何って、教科書だよ」 「え? 毎日持…