正徳3年11月10日。辰(午前7時)過ぎ、葬送が行われる。その前に江戸よりやって来た御番頭高木八郎左衛門が使いとして贈官のことを本堂の棺の前へ申し上げる。御小姓亀井作之助・成瀬又之亟、御抱守2人の岡田藤三郎・馬場新七、以上4人は落髪する。在尾州の安井武右衛門、松永加平太は在江戸のため共に落髪せず。通厳院殿贈参議従三品源誉法仙性達大童子。三□(丙にしんにょう、三迊のことか)の後にいろいろ行われ、下火(あこ、下炬?)の後には行導(行道、僧が今日を読みながら歩くこと)を行う。住持は椅子におり、その他は残らず行導を行う。最後には念仏・諸事で、これは先日と同じ。位牌は中条主水が勤める。名代は石原甚右衛門…