知恵の仏。普賢菩薩と共に釈迦如来の脇待をつとめる。実在する釈迦の高弟で舎衛国のバラモンの息子。仏像では獅子に乗っている。なお「三人寄れば文殊の知恵」という諺はこの文殊菩薩から来ている。
法隆寺(天平時代)
興福寺東金堂(鎌倉時代)
大乗仏教における崇拝対象の一尊で、インド名は「マンジュシュリー」、その中国語音写が「文殊師利(しり)」である。「文殊の智慧」「文殊の利剣」という言葉で有名。大川きょう子は、「文殊菩薩の生まれ変わり」を称しているが、『現代の法難?――愛別離苦』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)第1章「エドガー・ケイシーのシークレット霊言」では、その誤りが指摘され、「本物の文殊は釈尊より二、三百年あとの人物であり、在家運動のリーダーであった」と霊査されている。