【お色直し】 その日は披露宴が沢山入っていて、ホテルの宴会場は大変に忙しかった。さて、「絢爛の間」の披露宴が始まろうとしていたのだがアクシデントが起きてしまった。披露宴全体の進行をコントロールするセコンド担当者が倒れたのだ。セコンドとはディレクターのような仕事をする係で、責任者であるキャプテンよりもある意味重要な役割だった。すぐに代役を立てなければならないのだが、披露宴が立て込んでいて代役を立てるほどの人的余裕などなかった。やむ無くセコンドを任されのがセコンド業務を1回も経験したことがない中年のウェイターだった。セコンドは、司会者や音響照明にキューを出したり、キャプテンとの連携に気を配り、時に…