連載させていただいている「こころの科学」のエッセイコーナー。今回の題目は『一人ひとりの声を聴き伝えていく』。最近なにかと話題の子どもアドボカシーのモヤモヤを綴ってみました。現在、ソーシャルワーカーや弁護士の立場、児童相談所等の公的支援の立場といったフォーマルアドボカシーとしての実践に加えて、市民の立場から一時保護所への定期訪問を行う独立アドボカシーといわれる実践にも携わっています。近年、子どもの声を聴こうとする機運が高まってきていることはとても喜ばしいことだなと思う一方で、どこかその声の聴かれ方、取り上げられ方に違和感を覚えることもあります。ひとり一人違った声を持っていて当然なのにどうしても子…