前々回、カリフォルニア産の輸入米を買ったという話を書いた。 その記事を書くにあたっていろいろ調べていた時に、国府田(こうだ)敬三郎という人の名前を知った。なんでも戦前にアメリカに渡った日系移民で、米農家として成功し、現地で「ライス・キング」と呼ばれた人だという。 ライス・キング。米の王。すごい称号だ。俄然興味を掻き立てられた。 さっそく検索して、Wikipediaをはじめいくつかのネット記事を読むことができたが、こういう時はやっぱり本を探したくなる。 そこで見つけたのがこの本。 国府田英二編『国府田敬三郎とアメリカの米づくり』(1988) 副題は「ライス・キングその生涯の記録と祖国への警告」で…