早押しクイズの番組などを観ていて、「なぜこの人はこんなに早く正解を導き出せるのか?」と感じたことはないだろうか。 『君のクイズ』は、クイズプレイヤーたちが何を考えて早押しボタンを押すのか、その頭の中を詳細に描いた小説である。 物語は、主人公のクイズプレイヤー・三島玲央の敗北から始まる。 玲央は界隈でも有数のクイズプレイヤーであり、大会での優勝経験も豊富。 そんな彼が出場したのは、優勝賞金1,000万円の大型大会「Q-1グランプリ」。 リアルタイムで放送されるその大会で、決勝戦まで駒を進め「優勝まであと一問」というところまでたどり着いた。 決勝の対戦相手は、本庄絆というクイズプレイヤー。 彼は凄…