親鸞聖人の和讃、 罪障功徳の体となる こおりとみずのごとくにて こおりおおきにみずおおし さわりおおきに徳おおし 親鸞『高僧和讃、曇鸞讃』 (『浄土真宗聖典』五百八十五頁) 罪障と功徳は、 相反するものではなく 、一体のもの。氷と水は、形は違っても、同じ水という物質です。温度が変われば、氷は水になり、水は氷になります。氷が多ければ、溶けてできる水も多い。罪障が多いほど、 阿弥陀仏の慈悲 が深く身に染みる。阿弥陀仏の力によって、罪障は 功徳に転じていく 。 を最初に見たとき、言葉自体は平易なのに、内容を理解するのはとても難しいと感じました。「悪業おほければ功徳のおほきなり」と左訓(さくん、原文の…