施術に来られる患者さんの目的は、 痛みや症状を楽にしてほしいというのが一番。 そして、痛いところ、凝っているところを押さえてほしい、 揉んでほしいという局所治療につながる。 これは西洋医学でいうと、対症療法。症状の原因とは別に 症状の軽減を目的として、 鎮痛剤、消炎薬、湿布、下剤、咳止めなどが処方される。 東洋医学で言うと、この局所治療、対症療法と 相反する治療の考え方として、 「全体治療」「太極療法」という考え方があります。 「太極療法」とは、 大正時代から昭和に活躍した鍼灸の名人、沢田健氏が提唱した治療概念で、 無体全体の調和を取り戻すことを目的とした治療法です。 局所的な症状だけでなく、…