価格は上がっている。しかし、利益は上がっていない。 2022年から2024年にかけて、単身引越しの平均費用は5万7723円から6万9499円に上昇した。2026年の繁忙期には単身で12万円超、ファミリー層の引越しでは20万円超に達した[1][10]。だが、このペースを「業界好調」と読むのは、根拠が薄弱である。経営データがそれを示している——大多数の事業者は今なお苦境にある。 料金とコストの乖離 価格上昇は、もはや経営改善の有効な手段とは言えない。 1. 価格上昇の実態とその限界 価格は上がっているのに利益は伸びない——その根本はコスト側にある。 全日本トラック協会の試算によれば、2024年の時…