死別や喪失による悲嘆については多くの書籍や文献が出て知られるようになってきましたが、「公認されない悲嘆」については、まだまだ理解されていないことも多いように感じます。 「公認されない悲嘆」とは、悲嘆の最初の原因となっている死別や喪失に対する周囲の人の言葉や態度に傷ついたり、悲嘆を表現できない環境に身を置くことで抱えてしまう、言わば二次的な悲嘆を指します。 遺族外来: 大切な人を失っても 作者:秀樹, 大西 発売日: 2017/06/19 メディア: 単行本 たとえば、日本初の「遺族外来」を立ち上げた精神科医の大西秀樹医師は、遺族を傷つける”思いやりの言葉”として次のような言葉を挙げています。 …