人の砂漠 (新潮文庫)作者:耕太郎, 沢木新潮社Amazon僕が留年して学年をすべりおりた同回で実習が一緒だった綺麗な女子に借りたんだっけか。 沢木耕太郎の『深夜特急』はそんなのが経緯で読んだ。 僕自身は海外視点のない人間だったので(当時も今も)あまりピンと来ず読んだ。 それこそ「猿岩石」前夜というころ。 猿岩石がきっかけで、あの頃バックパッカーが再び流行するだなんて、思わなかったな。単位に追われ、近視眼的な学生生活に追われていた自分達にとっては、別世界すぎた。 が、今思うと、その別世界感が憧憬につながったのかもしれない。 カゴの中の鳥が、抜けるような青空に対して憧れていたように。「深夜特急」…