気持ちが乗らないときって、ほんとうにある。いつものようにパソコンを開いて、コーヒーを横に置いて、「さあ書こう」と意気込んでみるものの……何も浮かんでこない。頭の中はモヤモヤ、指先もなぜか動かない。ネタがないわけじゃない。書きたいことは、メモ帳の中にも、心の引き出しの中にもいくつか眠っているはずなのに、それを文章としてつなげるエネルギーがどこかに行ってしまったような、そんな感覚だ。 酢語録を続けていると、こういう日にはちょくちょく出会う。最初の頃は「これはスランプかも」と焦ったし、「読者に申し訳ないな」「ちゃんと更新しなきゃ」と自分にプレッシャーをかけていた。でもある時ふと思った。これって、誰に…