源義朝の六男。蒲冠者。三河守。 治承四年(1180)、異母兄頼朝のもとに参陣。寿永三年(1183)、異母弟義経とともに頼朝の代官として上洛し、木曽義仲を追討。一ノ谷の戦いでは大手軍の大将を務め、さらには山陽道から九州へと兵站に苦しみながらも転戦を続けた。平家滅亡後は九州に留まり、現地の政務を取り仕切った。 建久四年(1193)、曾我兄弟仇討の際の発言が頼朝の嫌疑を受けて伊豆修禅寺に幽閉された。その後確かなことは不明であるが、誅殺されたとみられている。
『義経じゃないほうの源平合戦』(白蔵 盈太,文芸社,2022年12月15日)を読了。 ランキング参加中読書 源氏は昔から,源氏一族の内部抗争のほうが他の家との勢力争いよりもよっぽど血なまぐさいという,非常に鼻息の荒い一族だ。我々の父・源義朝と,木曽義仲の父・源義賢は不倶戴天の敵だった。二人は泥沼の戦いを繰り広げ,最終的に義賢は父に討ち取られている。つまり義仲にとって我々は,父の仇の息子である。平家などよりもよほど憎い存在に違いない。(p. 34) 一族だからといって,仲が良いわけではない。 龍には龍にしか,虎には虎にしかできぬことがあります。いくら龍が虎にあこがれ,虎が龍をうらやんだところで,…
こんにちは sannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。今回は一説では浜松市内で最も古い神社といわれる『蒲神明宮』をお参りしたとき(2022年8月14日)の記事です。
龍泉寺という名前のお寺はあちこちにあります。 浜松市にも有名なものは2つあって、そのうちの一つは、浜松医科大学の近くにある半田山龍泉寺で、三方原の合戦敗走した家康が、その阿弥陀堂に隠れたという話が伝わることで知られています。また、静岡市のJR静岡駅近くにある宝台院は、家康の別妻であった西郷局(お愛の方)の菩提寺として知られ、15代将軍慶喜が蟄居した地として知られていますが、以前は龍泉寺と呼ばれていました。 浜松市南区にある龍泉寺は、源範頼の別荘地で、京の稲荷神社からの稲荷明神を祀っていましたが、源範頼の死後、1254年に寺となり稲荷山龍泉寺となりました。範頼の供養塔があります。また「ニュートン…
・本ページはプロモーションが含まれています。 先日の記事で紹介した横浜市歴史博物館で開催されている企画展『追憶のサムライ』展に行ってきました。 天気は少し曇り気味でしたが丁度良い気温で行ってこれました。 今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に絡めた関連企画展で、特にタイトルの”サムライ”という大きなくくりの中でもドラマでも活躍した畠山重忠や中世の武士をメインに押し出した内容になっていました。 なぜ横浜市と畠山重忠なのか? 畠山重忠は武蔵野国畠山庄(現在の埼玉県深谷市)の領地を構えているのですが、北条の謀略により横浜市旭区の二俣川で鎌倉方と交戦することになり、命を落とすことになります。そのため二俣…
壇ノ浦決戦を前に源範頼・義経が戦勝祈願のために訪れた神社を参拝してきました。 (壇ノ浦を前に源氏の勝利を祈願) 源平合戦の最終章・壇ノ浦の戦い。1185年3月に行われたこの合戦を前に、鎌倉方の大将であった源範頼と副将の源義経の兄弟が参詣し、重藤弓と鏑矢を奉献して戦いの必勝を祈願した神社があります。 関門海峡・壇ノ浦の九州側、福岡県北九州市門司区にある甲宗八幡宮です。この神社は平安時代の860年に創建されています。 【壇ノ浦の戦いに関しては下をクリックしてどうぞ】 壇ノ浦の合戦の壁画があります。 そして戦いに勝利した後には、その御礼として範頼・義経が社殿を新たに造営した、との記録が社伝に残ってい…
どうも、つい先日八景島シーパラダイスで『IDOLY PRIDE』というコンテンツのミニイベントがやっていたので、八景島周辺の史跡巡りを兼ねて金沢区に行きました。 前日に下半身トレをみっちりやったせいで筋肉痛が発動、今回は車での移動でしたがかなり身体にきてやばかった。
YouTubeの鎌倉殿解説に相変わらずはまっています NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は7/31に29回「ままならぬ玉」が放送された。「玉」とは、古井戸へと落ちて行った蹴鞠の玉(たま)を直接には指しているのだろうけれど、オープニングで描かれている蹴鞠の玉は「権力の象徴」らしいので、扱いにくく転がっていく権力を頼家がつかみ切れない様がサブタイトルになっていたのか。 とはいえ、頼家はもがきながらも少し成長した。もう蹴鞠には逃げないそうだし(逃げている自覚があったんだね)、頼家を信じようとぶつかってきた比企家の「せつ」の言葉に心動かされ、彼女が産んだ一幡を嫡男にすると決めたと義時に言っていたし。 …
善児に育てられる娘、トウちゃん登場 本日、あと少しで「鎌倉殿の13人」の第25回が始まるというのだから、先週の24回「変わらぬ人」のことを今さら書かなくてもいいかなーとは思ったものの・・・気になることは短く書いておこう。 みなさまの癒しだった蒲殿(源範頼)が「マクワウリ」に気を取られている間にサクッと殺されたシーン。ああ、三谷さん、そうか・・・ここで殺しちゃうのかと残念だった。 埼玉県の吉見で蒲殿の子どもたちが生存したとの記録があるので、そっちに逃げる説を選択する手もあるかなと思ったけれども(吉見の皆さんも期待していただろう)、義経と同じように「こうあってほしい」伝説には逃げずに、無残にも殺さ…
NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人第24回「変わらぬ人」 蒲殿、あまりにも優しすぎます。 いい人過ぎます。 言い訳もしない、人のせいにしないどこまでも「変わらぬ人」です。 潔くて穏やかでとても好感もてます。 なのに、、、そんな~! それにしても、 頼朝、範頼を伊豆の修善寺に幽閉を命じたのだから、 生かせておけば、源氏も三代で終わらなかったかもしれないのにって思ってしまいました。 頼朝、権力を手に入れた人の末路を見る感じですね。 秀吉も然り
鎌倉殿の13人 第24回 2022年6月19日放送 本編タイトル「変わらぬ人」 紀行コーナー:源範頼の墓(静岡県伊豆市)