可否道:獅子文六 1962年(昭37)~1963年(昭38)、読売新聞連載。 1963年(昭38)新潮社刊。 1969年(昭44)「コーヒーと恋愛」と改題して角川文庫刊。 獅子文六(1893~1969)の晩年の一作である。無類のコーヒー好きが集まる日本可否会の会員たち5名の生態を淡々とした筆致で描いている。会長の有閑老人の管、女優のモエ子、画家の大久保、教授の中村、落語家の珍馬の言わば趣味サークルだが、管会長は密かにコーヒーを淹れる作法を茶道に近づけるべく「可否道」を立ち上げたいと考えている。 可否道:獅子文六、宮田重雄・画 主として描かれるのは中年女優のモエ子で、当時隆盛期にあったテレビ・ド…