大学の学部のうち、サイエンスを研究する学部のこと。特に自然について研究する学部。
工学部とは異なり工学部がHow?(どのように実現するか?)を研究するのに対し、Why?(なぜそうなるのか?)を研究する。但し、現在ではその境界は曖昧になっており、共同研究、学際研究、研究者・学生の相互乗り入れが進んでいる。
応用科学・実学といわれる工学・農学・薬学・医学などにたいして、基礎科学全般を担う。
一般に数学、物理学、化学、生物学、地学(宇宙科学、地球科学、気象学、環境科学)、地理学、情報科学などの学科に分かれる。
生徒の募集はかつては一括募集が主流であったが、現在は数学系・物理系・化学系・生物系などまとまった学科ごとに募集して教育を行っている。一括募集しているところでも、高学年で分属させるところがほとんどである。これは、物理・化学・生物それぞれの学生実験を履修させる必要がある都合である。
日本においては、地方の国公立大学や私立大学では旧制高等学校が起源のところが多く、時代が変わって文理学部や教養学部をへて、理学部へ分離して成立した。
研究者をはじめ、企業の研究・開発を中心とした技術者、中学校や高等学校の数学・理科の教員などを輩出している。
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