「あなたがそうお言いになるのはもっともだけれど、 私はまったく二人の孫が何を思って、 何をしているかを知りませんでした。 私こそ残念でなりませんのに、 同じように罪を私が負わせられるとは恨めしいことです。 私は手もとへ来た時から、特別にかわいくて、 あなたがそれほどにしようとお思いにならないほど大事にして、 私はあの人に 女の最高の幸福を受けうる価値もつけようとしてました。 一方の孫を溺愛《できあい》して、 ああしたまだ少年の者に 結婚を許そうなどとは思いもよらぬことです。 それにしても、 だれがあなたにそんなことを言ったのでしょう。 人の中傷かもしれぬことで、 腹をお立てになったりなさること…