株式投資においてオーナー系企業というのは魅力がある。オーナー自身が大株主であり経営者でもあるから、業績が悪化すればオーナー自身の株式の価値も下がることになる。だから自然と株価を意識した経営をする。このためオーナー系企業の株価が急上昇するケースは頻繁にある。 だが長所ばかりではない。 オーナー系企業の短所ともいえる事例がある。 あの紅麹事件を起こした小林製薬だ。 紅麹事件の責任をとって、会長の小林一雅氏と息子で社長である小林章浩氏は会長と社長を辞任し、一雅氏は取締役も辞任した。ここまではいいのだが、驚いたことに一雅氏は特別顧問に就任し月額200万円の報酬を得るという。 特別顧問という謎の役職に就…