「『自分はこれでいいんだ』そう思えるようになると楽になっていくんだけど・・・。」 中学生の頃、長男は体調不良のために学校へ行かれなくなった。 その頃にお世話になった学習支援の先生がおっしゃっていた言葉だ。 当時は頭痛、腹痛、頻尿、不眠、食欲の低下、意欲の低下に加え、光や音までもが彼に苦痛を与えていた。 こだわりの強い真面目な彼は部活の重圧や学習面での不安、父親との対立に悩み、それを誰にも打ち明けられずに、身体症状が先に出てしまった。 あの頃は、母親でありながら、思春期の息子の心に寄り添うことができず、自分の正しいと思う方向へ導こうとして、もがいていたように思う。 あれから6年が経過した。 今は…