私たちは日常生活の中で、様々な評価を下し、また評価される立場にあります。仕事の成果、他者の言動、あるいは自分自身の振る舞い。その際、つい目を向けがちで、口に出しやすいのが「欠点」(短所)かもしれません。「もっとこうすれば良いのに」「なぜこんなことができないんだ」といった指摘は、時に無意識に出てしまうことがあります。しかし、本当に価値ある評価や発言とは、短所ばかりを指摘することなのでしょうか?本稿では、私たちがなぜ短所に気づきやすいのかを考察しつつ、それ以上に重要となる「長所を見つける努力」の意義とその方法について考えてみました そもそもなぜ短所には気づきやすいのか? 私たちが他者の、あるいは物…